富士山に登ってきた

「流行っているから」といえばそれまでだが、富士山に登ってきた。

普段は運動もせず、登山経験もほとんどない僕だが、なんとか無事に登りきることができた。

どのような行程で登ったかを感想とともに記録しておきたいと思う。

ルート:

登り: 須走ルート

下り: 吉田ルート

吉田ルートは混雑が心配だったので、上りは須走ルートを選んだが、 適度な間隔で山小屋があり快適に登ることができた。 平日ということもあって、登山してる人は多くなく、自分のペースで登ることができた。 ただし、「自分のペース」が判らず、序盤に飛ばし過ぎたのが後に響いた。

帰りにお土産を買って帰りたかったので、下りは吉田ルートを利用。 さすがに人が多かったが、登りと比べると道幅も広く、それほど気にならなかった。

行程(1日目)

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8月1日 08:30 小田急線新松田駅発のバスに乗車

8月1日 10:00 須走口五合目に到着

8月1日 18:15 八合五勺(3450m) 御来光館に到着

須走口五合目の山小屋は2つ。休憩できる場所はなく、山小屋で食事をすることで体を高度にならそうと考えたが、 なかなか長居することもできず、30分ほどで出発。

昼ごはんは行動食で済ませた。 雨が降った時間帯は林の中を歩いていたので、それほど気にならなかった。 六合目以降の山小屋の前では他の登山者にあうが、登山中は、たまに視界の範囲に誰もいないことがあるくらい。

七合目あたりからかなりバテ始めたが、同じペースで登っていた方と仲良くなり、励ましあいながら登ることができた。

工程(2日目)

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8月2日 02:00 御来光館を出発

8月2日 04:00 山頂到着

8月2日 06:30 吉田ルートで下山開始

8月2日 10:30 富士スバルライン五合目到着

八合目過ぎから高山病の影響か吐き気が始まり、体調も万全ではなかったので、ご来光は山小屋の前で・・・と思ったが、8割近くの人が2時前に出発してしまい、力を振り絞って出発。

八合目付近から須走ルートと吉田ルートが合流する。前日はそれほど気にならなかったが、2日目朝は、渋滞が始まっていた。 山頂まで残り200mくらいからは渋滞がかなりひどくなり、3歩進むのに30秒くらいかかったが、呼吸が辛く、そのペースでもたまに登山道から離れて休憩することもあった。

山小屋

覚悟はしていたが、想像以上の狭さ。

リュックから荷物を出すことすら難しく、横になる以外、何もできなかった。

イビキの大合唱があり、仮眠も十分に取れず。効果はあまりないかもしれないが、眠りの浅い人は耳栓を用意したほうがよさそう。

持ち物と服装

しっかりめの登山靴を用意。リュックは35Lサイズのものを利用。

着替える場所がないため、五合目に到着する前に、登山が始められる服装に着替えておいたほうがよい。

登山が始まってからも基本的に物陰がない。寒暖の差が激しいが、重ね着で調整できるようにしたほうがよい。

山の天気や変わりやすいので、雨具はしっかり用意したほうがよさそう。

まれにジーンズで登っている外国人を見かけたが、決して真似はしないほうがよさそう。

水問題

標高が高くなると、飲料水も高くなる。 500mlのミネラルウォーターが須走口五合目で300円、七合目で400円。八合目以降は500円だったか? あまりたくさんの水を持って登るのも体力的に負担がかかるので、高額っぷりは割り切ったほうがよい。

僕は初日(八合五勺)までで500mlを4本、2日目は500mlを3本、消費。

ゴミは全面的に持ち帰ることになるので、持ち込む際は潰しやすいペットボトル(いろはすなど)がオススメ。

高山病

個人差があるようですが、僕は八合目あたりから吐き気が始まり、九合目以降は頭痛に苦しんだ。 しかし、酸素缶は使わなかった。

五合目から六合目あたりで、時間をかけて体を慣らしたほうがよさそうだ。

ご来光

山頂でご来光を見ることができて感動したが、「山頂でご来光」という条件を外すと、計画に自由度が増す。

登山ルートによっては、山頂でなくてもご来光は見えるらしいので、このへんは柔軟に考えてもよいのではないか、と。

空が明るくなり始めてから、実際に太陽が出るまでの時間は、ものすごく長く、ものすごく寒い。

所感

普段は運動をしない僕だが、自分のペースで登ることができた。

途中、もう二度と登るもんか!と思ったが、頂上に到着したとき、自宅に戻ってから写真を振り返ったとき、他の人のエピソードを聞くと、また登ってみてもいいかな、と思う。

登山経験がない人でも登れる山だが、あまり甘く見ると痛い目にあう可能性もある。 しっかり装備を整え、マナー(特にゴミの持ち帰り)を守って、みなさんも頑張ってみてください。